果樹園の眺め

私たちの清見タンゴールは、こんな風景を眺めながら育てています。

果樹園の眺め

三崎柑橘共同選果部会は、伊方町三崎地区内で栽培された柑橘をお届けする、農家の団体です。
地区には以前、西宇和郡三崎町という自治体が置かれていましたが、平成17年4月に半島部の伊方町、瀬戸町と合併し、伊方町となりました。
日本一細長いといわれる佐田岬半島の先端にある、四国で最も九州に近い町です。



半島を通る国道197号線は、かつては「行くな酷道」と称される程の難路で、半島伝いに航路があった程でしたが、現在はバイパス(通称メロディーライン)が整備され、三崎から八幡浜まで1時間弱で行けるようになりました。
頂上付近を通るメロディーラインは、風光明媚なドライブコースとして知られ、多くの観光客が訪れます。


地区の中心地にある三崎港からは、対岸の九州大分佐賀関港までおよそ1時間毎、別府港まで6時間毎にフェリーが運航されています。
海に近い三崎地区は魚介類も豊富に採れ、こと、関アジ、関サバと同じ海域で採れる岬アジ、岬サバは自慢の一品です。地区内には新鮮な海鮮料理を出す飲食店があり、これを目当てに三崎を訪れる観光客は少なくありません。


左は、三崎地区で一番の観光スポット、佐田岬灯台です。
対岸の九州までは十数kmと指呼の間。この海域を大正時代から見守り続けてきました。
三崎港から車でおよそ20分ほど。駐車場から灯台までは遊歩道が整備されています。港からは定期タクシー便の運行もあります。


積み上げて天に到る畑づくり


日本最大の断層、中央構造線上に形成された佐田岬半島は、急斜面ばかりの上、地盤は脆弱で、農地を確保するためには石を積み上げて、段々畑を作り上げなければなりませんでした。
この石垣の段々畑は、先人が肩に荷コブを作りながら、天秤棒で石を担ぎ上げて作ったもので、佐田岬半島一円とその周辺では広く見られます。その規模は世界各地の古代遺跡に勝るとも劣りません。

 

段々畑では園内道を作る余地が少ないため、運搬にはモノレールが活躍しています。
運搬車は終点で停車する装置が付いており、操作する人が運搬車に付いていなくても、運搬できるようになっています。



-城郭の如く-

大海原を駆ける風は容赦なく木々に襲いかかります。台風並の強風が吹き付けることは珍しくなく、本物の台風が襲来したときは、潮を巻き上げて、塩分で木々を枯らすこともあります。
おいしい柑橘ができる場所は、自然災害に遭いやすい場所でもあります。風に果実や木を傷められないよう、ここは西洋の城郭かと見まごうばかりの防風垣を作って護っています。

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